キャノン新社長体制

11年に及ぶ御手洗氏を筆頭とする経営体制についに終止符が打たれ、、内田恒二副社長が社長に就任することが取締役会で決議された。23日付で交代となり、会長兼社長であった御手洗氏は会長専任となる。
御手洗氏が、経団連の会長に選任されるほどだからわかるとおり、キャノンは今の日本のメーカーのトップをいく企業になった。しかし、デジタルカメラが発売された当初は他社に出遅れ、相当な苦戦を強いられた。
今、トヨタのカンバン方式と並んで、キャノンはセル生産方式の代名詞といえる会社となった。セル生産方式は別に御手洗氏が開発したものではなくずっと昔からあったものだけれども、それを今の時代の流れの速さにあった生産方式であることを見つけ出し、それを自社風に工夫しそれに付随する社内体制や人事体制を構築してきた御手洗氏の功績はすばらしいと思う。
十分軌道に乗ったところで、次の代へとバトンが受け渡されたことは少し寂しい気もするが、まだ課題として残るディスプレイ事業(SED等)等これからまだ克服しなければならない課題はたくさんある。
内田社長は御手洗氏とは異なり技術者出身だそうだ。技術に裏打ちされた革新的な経営ができるのか注目したいところだ。

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