成田空港新装開店
何か最近航空会社とか空港にまつわるキャンペーンが多いなと思ったら、こういうことでした。
現在成田空港は下の図に要に第1ターミナルと第2ターミナルになっていて、ANAやJALなどの日本の航空会社は第2ターミナルに集結していますが、6月2日からはいろいろと変わるみたいです。
まずは、第1ターミナルの閉鎖中だった南ウイングが完成し、第1から第5までのサテライトが完成。右の図のようになります。(赤い部分が今回オープンする南ウイング) これにより、第2ターミナルに集結していた日本の航空会社が分散し、ANAが新しい第1ターミナル発着に変更となるのです。
この分散のさせ方が個人的には戦略的でおもしろいなと思ったのですが、空港を全部で3つのグループに分けて、それぞれをアライアンスグループに割り当てたのです。つまり、いま世界中の航空会社は大きく3つのアライアンスメンバーに分かれて加盟しています。このアライアンスメンバーは同じアライアンス同士の横のつながりを強固にし、自社でカバーできない地域の航空網をカバーしようと設立されたもので、「Staralliance」「One World」「Skyteam」の3つがあります。現在ANAはスターアライアンスに加盟していて、JALもOneworldへの加盟手続きを進めているところ。
その結果
第1ターミナル
南ウイング:ANAを含むStarallianceメンバー会社
北ウィング:Skyteamとその他の航空会社
第2ターミナル:JALを含むOne worldメンバー会社
という区分で配置換えが行われることになっています。
ちなみに、今回のオープンの目玉のひとつは第1ターミナオープンと同時にオープンとなる駅ナカならぬ「nakamise」。ま、いわゆる従来の空港内の免税店ということですが、これらを仲店としてオープンするのです。僕にはあまり目新しくはなかったけど。
ところで以前、羽田空港の第2ターミナルがオープンしたときのことを思い出してみると、ある点で今回と共通の点が。ANAが移動してJALが動かない、ということ。前回も今回もANAは新ターミナルへ鞍替えをしているけれども、JALはいずれも変えてはいない。もちろん顧客の混乱を防ぐためにはターミナルなんて変えない方がいいのだけれども、新しいターミナルはいろいろ便利になっているわけで、外国の空港のようにターミナル感慨上に離れていることもないから、心機一転新しい場所に構えるのはいいことかもしれない。JALには移転に伴う費用対効果が計算できないのか。体力がないのか。この際には思い切って新しいところにいってでもイメージを払拭したいだろうに。
航空会社の裏がどうなっているかは知らないけれど、会社の身の処し方は結構重要だと思いますけど?