専用の戦略

2005-10-25-suica
最近都内のJR改札口では、Suica専用改札が多くなってきました。
都下の端にある自宅の最寄り駅も、会社の最寄り駅もです。
しばらく前から、新宿駅や池袋など都内の大きな駅では設置されていて存在は知っていましたが、いまいち戦略が見えてこなかったのですが、ここにきてやっと見えた感じです。
また空港を引き合いに出してしまいますが、空港では以前からエコノミークラスとビジネスファーストクラスのチェックインカウンターは別になっていて、ビジネスやファーストクラスユーザーはほとんど並ぶことなく荷物を預け、チェックインを済ませることができるようになっています。
それは当然、待たせない、スムーズというイメージから、搭乗に係る全てで第1のサービスを提供しますということを前面に出すことで客に専用感、優越感を味わってもらうことが目的だと思います。
ま、エコノミーの2倍くらいは払ってるからそれくらいはしてもらわんと困るが...
そこで、JRの場合、導入当初はやはりいくらSuica1000万枚導入と入っても、切符と磁気定期と比較するとやはりまだ若干少ないはずですから、「Suicaにするとスムーズに通れます」ということをアピールすることで、Suica人口を増やそう、つまり拡販しようという狙いにも見えました。
でも、今は「Suicaを持っている人には、よりスムーズな乗車環境を提供します」ということをアピールしていると思います。
精算機に並ばなくても清算ができる、電車に乗る以外にも買い物にも使えるだけではなくて。
JRとしては、Suicaは、ある程度日常的な利用者には浸透したと考え、せっかちな東京人が、よりスムーズに通過できるよう専用の通路を設けて、優遇しましょうというということなのでしょう。
言ってみれば、有料道路のETCみたいなもんですかね。
ついでなら、ETCみたいに時間帯割引とか回数割引とか、Suicaを使っているだけで、もちろん定期券としている人も旧オレンジカードとしている人も、金額面で優遇するとか、もっと別のサービスを提供するとか、打ち出してほしいですね。

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