本当に発達しているのか
最近よく「ガイアの夜明け」という番組を見ます
東京ではテレ東が火曜夜に放送している番組です。
番組HP
この番組では、地球規模で様々な経済事象を追い求め、新たな世代に向けて戦う人々を追う番組です。
たまたま一番直近の放送では、JR東日本の鉄道事業以外の部分での新たな事業開拓の話を取り上げていました。番組の情報によると、JR東日本は全売上の8割を主力の鉄道事業で稼ぎ出しており、その他の生活サービス事業およびスイカ事業は2割にとどまります。この数字は他の民鉄と比べると圧倒的に鉄道事業に傾いていることを示しており、通常は鉄道事業5割程度といわれているそうです。
この番具で今回最も大きく取り上げられていたのが、「駅ナカ」でした。
従来、鉄道の駅は鉄道を利用するときにのみ使う通り道でしかなく、いわゆる駅ビルといわれる駅に最も近い小売店舗も改札の外に設けられてきました。しかし、JRはもともと国鉄だった背景を持ち、他の民鉄と比較して圧倒的な固定資産を保有しています。この固定資産(この場合では土地ですが)を人が移動するスペースとしてのみ使うのはもったいない。もっと他の事業を行う場にすることで利益を得ることができると考えたのはほんの2,3年のこと。JR大宮駅や品川駅での改札内のいわゆる「駅ナカ」にショッピングモールのようなスペースを開発し莫大な利益を上げているそうです。
ここで、この動きを新しい動きと考えるか否かは大きな違いだと思います。
僕は否です。
なぜなら、日本をのぞく諸外国で数十年もしくはイギリスなどでは100年以上も前からプラットホームの中に店があるのは当たり前。考え方を変えれば、飛行場では通関やセキュリティーチェックを終えた後のセキュリティーエリアに免税店やレストランがあるのは当たり前なのです。
今までなかったということは誰もが望んでいたのに提供者は誰も気づいていなかったということですから、それは新しい動きとしてクローズアップされある程度の利益を稼ぐことができるはずです。
でも、それはもうすでにどこかにあることをまねしているだけだといわれても、何も反論することはできないはずです。別に「ゼロの概念」を生み出せとか思うわけではないのですが、これだけ人が多くなってくると昔や遠いところで行われていることを持ってくるだけで、新しい概念として受け入れられますが、本当に人類が発達しているとは思えないのです。
なぜ、いま本当に新しいこと、過去を元にした進化したものが出てこないのでしょうか。