新EDINETサイト
来年の4月から利用が開始される新しいEDINET(企業開示情報閲覧サービス)のベータ版が昨日公開されました。
まだパイロット版ですから、4月の公開に向けて変わる部分もあると思いますが、ともかくいろいろと実務上の疑問が晴れた部分がありますので、ちょっとプレビュー
ちなみに、このブログ画面ではやっぱり画像が小さくて見にくいですね。この部分もリニューアル後には画像が見やすいように本文部分を大きく取るつもりです。
そもそも、今回の変更の目玉というのがXBRLの導入。
いままで、HTMLでのみ提出してきた財務報告に、企業間比較が容易にできるようにするために、数字に情報を付加する仕組みに変更するものです。
今までもっとも疑問だったのは、監査法人が監査しないと言うことになっているXBRLデータについて、金融庁がどの様に公表するのかという点でした。
まずは、トップ画面。
今は、いろいろ赤字で警告が書いてありますが以前のそっけないページに比べればサイトっぽくなりました。
書類の検索方法について
従来は、
提出者検索 に・五十音検索 ・EDINETコード検索 ・業種別検索
書類検索に・全文検索 ・日付書類別検索 ・当日提出書類一覧
となんとなくバランスの悪い検索方法でしたが、新しいシステムではあまり細かく検索メニューを分けていないようです。
たとえば、一番上の提出者検索にはいるとこんな画面になります。
画面見にくいですが、要は簡単なメニューを入ると細かな検索画面に移行するという感じ。
検索すると、検索結果がこんな風に出て・・・
EDINETコードをクリックすると、提出者情報と書類情報が出てきます
さらに、書類名をクリックすると
実際の書類が別ウィンドウで開かれる仕組みです。
以前から提供されていた印刷出力用のPDFは書類情報のページから見られるようになります。
XBRL
今回の目玉である、XBRLのデータは「提出者書類詳細情報画面」のなかで、右端に出てきます。
というかチェックボックスができていて、このボックスにチェックを入れて「XBRLダウンロード」ボタンをクリックするとZIP形式に圧縮されたXBRLデータが落とせます。書類単体でも、複数の書類をまとめてでも落とし込めます。
新しくなったのか?
新システムが稼働と言うことですが、やっぱり以前から気になっていたユーザーインターフェースが気になるところでした。簡単に新しいシステムを試した見た範囲では、以前よりシステマチックにくまれた感じがしますが、まあまあ良くなったのではないかと思います。以前のサイトはJavaばりばりで余計なPCリソースは食うし、端末環境によって見え方が違うし、反応鈍いし ここらへんは改善されました。
しかし、相変わらず改善されないのが書類の見せ方。
プログラムだから仕方ないのかも知れませんが、大項目しかインデックスができていないので、最も重要な財務情報だと思う財務諸表の注記への一発アクセスは実現していません。やっぱり財務諸表とその注記というのはセットで見られなければ意味がありませんから、いちいち何回もクリックというのは何とかしてほしいものです。
ついでに、新しい財務諸表については次のエントリーで・・・