ライトアップより夜景の撮り方(講座第5回)
昨日おとといと有名な建築物のライトアップがニュースになりました。
9月30日は道路公団の分社化を記念してレインボーブリッジのライトアップ
10月1日はピンクリボンの象徴として東京タワーがピンクにライトアップされました。
たまたま、近くに居合わせたので遠目で一枚
たまたま近くでこの東京タワーを撮影している方がいたのでふと思い出してずっと進んでいなかった写真講座の続きを書いてみることにしました。
よくコンパクトカメラでは夜景は全然うまくとれないっていわれますよね。
確かに、コンパクトカメラでうまく撮るのはなかなか大変なことですが基本だけ押さえておけば間違いなく撮影できるんですよ。
ま、できれば一眼レフカメラをおすすめしますが問題はありません。
まず先に何でうまくとれないかを整理しておきます。
夜景がとてもきれいなのは、まず第一に周りが暗いからだといえます。
同じ光を昼間に見てもたぶん何も感動しませんが、周りが暗くなると少ない光が一面にちりばめられてとてもきれいだと感じるのだと思います
ということは、原則として夜景は暗いわけです。
100万ドルの夜景といわれる函館などの夜景もどんなに明るく感じても実際は暗いのです。
以前の講習を思い出してみると、光の調節はシャッタースピードと絞りというやつでやるんでしたよね。つまり、この二つを調節するわけですが、昼間125分の一くらいの早さでシャッターを切ってうまくとれるところでも、夜景では明るくても2秒くらいはシャッターを開けっ放しにしなければならないのです。
その2秒間でやっと昼間と同じだけの光が入ってくるということなんです。
ですから、夜景でうまくとれない最大の原因はシャッタースピードが速すぎて光を取り込めなかった場合なんです。
でも、最近のカメラはずいぶん進化していて「夜景モード」なんてのがありますよね。
これは、暗くても自動でフラッシュを焚かずにシャッタースピードを遅くするというモードなんです。
つまり、これを使えば誰でもとれる はず
ここで最後の難関は、写真は静止画ですから、同じフィルム面にレンズから入ってきたすべての光を移し込んでしまいます。
従って、シャッターを開いている間にカメラを動かしてしまうと、本来の光の位置とさらに本来の位置でないところにもうつり込んでしまって、大きくぶれてしまって何が写っているのかすらわからなくなってしまうんです。
ですから、夜景をとるときには動かさないが原則!
でも、手で持っていても確実にぶれます どんなマッスルマンでも
手軽なのは、どこかのものの上に置いてとるという方法。
机の上とか棚の上とか外なら塀の上とか動かないものの上において、静かにシャッターボタンを押してみてください。
一番いい方法は三脚を持って行くことですがなかなか撮るかどうかもわからないときに荷物になるのはいやでしょうから。
で、今回の東京タワーの写真は教える立場なのにフリーハンド。。。。
見事にぶれてます
こうならないように何かのものの上にのせて撮りましょうね