Joe Rosenthal
この写真を見ればたぶん誰もが「あー知ってる」って言うと思う。
そう、太平洋戦争中の激戦地の一つとされる硫黄島の戦いに勝ったアメリカ軍が硫黄島の擂鉢山に星条旗を立てるシーンだ。ワシントンD.C.の戦没者慰霊碑にもこの銅像があるほど、アメリカの太平洋戦争の象徴ともいえる写真だ。
この写真を撮影した従軍記者ジョー・ローゼンソール氏(Joe Rosenthal)が8月20日死去したそうだ。
以前にも書いたけれども、戦争という言葉にとても興味を引かれる。もちろんその興味とはおもしろいという意味ではなくて、この言葉があるだけで人は殺人を正当化するからだ。
僕が興味を持つようになったのは、正確にいつの頃からかわすれたけれども、中学1年生の時にワシントンでこの銅像を見たときにスイッチが入ったのをよく覚えている。この銅像はアメリカが硫黄島の戦いをきっかけに太平洋戦争に勝っていくきっかけになった戦いだと認識していることを表しているけれども、それだけではなく、この戦いでアメリカが大きな犠牲を払ったことを後世忘れてはならないという思いも感じられる。
写真家がどんな思いでこの一枚を納めたかは知らない。でも、アメリカ人がこのシーンを心に刻んだということをいつまでも忘れるべきではないと思う。
*Wikipedia [Raising the Flag on Iwo Jima]http://en.wikipedia.org/wiki/Raising_the_flag_on_Iwo_Jima