ATOK2006 for Mac + Windows(βユーザーとして)

Intel Mac対応のUniversal Binary版ATOK for Macの発売が発表された。
Appleが昨年Intel Macの第一弾を発売したちょうど同じ日に、ATOK開発元ジャストシステムのホームページで「現在発売中のMac向けATOK製品は、Intel Macには対応していない。また、アップデート等による対応も行わない」と発表し、次期製品にて対応する旨を公表した。
Appleの報道を信じ切っていた僕は、MacがIntelプロセッサ対応になることでその動作プログラムに製品を切り替えないと使えないほどの切り替えが発生するとは思っていなかったので、この報道を見たそのときは正直、ジャストシステム社の不親切さえ感じてしまった。
しかしその後の様々な報道をまとめていくと、プログラミングも結構変わってしまうとのこと。前バージョンの発売からいつもほどは時間がたっていないが、新旧どちらのMacにも対応したUniversal Binary版として発売されることが決まった。
しかし、いちいちいいデザインだと思う...パソコンのソフトパッケージデザインとしてはここまで意識しているのは珍しいといえる。
2006-05-22-atok2006formac
ところで、現在この新しいATOK2006 for Macのベータテストを行っている。僕が持っている製品がどのくらいの完成度で渡された物なのかよくわからないのだが、今のところ動きに問題は全く発生していない。あえていうならば、現行で利用しているATOK2005を削除せずにベータ版のATOK2006を導入利用しているため、たまに変換モードが古いバージョンになっていたりするが、それはATOK2006の問題点ではないだろうと思う。
ただ、ベータテスターではあるもののこの新製品が旧製品と何が違うのかはIntelプロセッサ搭載マシン対応にしたこと以外実は全く知らされていなかった。今日の新製品発表で初めて知ったくらいだ。
今回のバージョンアップは劇的に変わったことはあまりないが、特徴としては3つあげられる。
1.「バックアップツール」
初めて採用された機能として、「バックアップツール」がある。登録した単語や作成したデータ、入力・変換の設定などをまとめて保存でき、Intelプロセッサ搭載マシンのユーザーは自身のATOK環境のバックアップに便利なほか、PowerPC搭載マシン(旧Mac=僕はまだこのユーザーだけど)にATOK 2006 for Macをインストールしたユーザーも、将来的にIntelプロセッサ搭載マシンへのデータ移行が簡単に行える用に配慮した物だそうだ。
2.「文脈処理」
変換の面では、「文脈処理」が一層強化された。単語間の関係情報を拡充することで、同音語を変換し分ける精度の向上をはかられ、入力している文章の内容を手がかりに、より適切な変換を行うことができるとしている。
3.「訂正機能」等
学習機能の一つとして、入力し直した単語を学習して、次回から正しい候補を提示できるようにする機能を強化したほか、入力した読みから推測される候補を複数表示し、入力効率をさらに向上させる「推測候補モード」の精度向上などが図られた。
今回のリリースで、初めてWindows版とMac版が合体したパッケージが販売されることとなった。Windwosユーザーには用はない話だが、Macユーザーでは意外とWindows共用のユーザーが多いことに配慮した物といえる。今回のWindwos版のバージョンはすでに持っているので購入はしないが次回以降期待したいパッケージだ。
以前にエントリーしたけれども、日本語はやはり日本人として正しく使うべきだと思う。ATOKを全面的に信頼するわけにはいかないけれども、少なくとも言語である以上常に変化をしていくわけだから、それにはきちんと対応していくべきだと思っている。
ATOKははじめパッケージで買うと、9800円くらいだが、一度ユーザーになると次からは製品版が半額となる。(アップグレード版は存在しない)是非正しい日本語を使ってほしいと思う。

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