EOS30Dと高性能レンズ発表

久しぶりに写真関連の更新
2006-02-22-eos30d

昨年の9月以来の新製品となる、キャノンの中堅向けデジタル一眼レフがアメリカで発表されました。名前は「Canon EOS 30D」。1年ほど前に発売されたEOS 20Dの後継機の位置づけ。
基本的なスペックは驚くほどは変わっていないが、820万画素で、ISO100から1600。起動時間が0.15秒とここは大幅に性能が上がった。連写は毎秒5コマ、連続30コマ。
「EOS 20D」をベースに、昨年の秋に発表された上位機種「EOS 5D」の一部の機能を取り入れ、細かいところがバージョンアップしたようだ。価格はおよそ15万くらいということだ。
ところで、今回の新製品発売と同時に新しいレンズも二本発表された。
ズームで「EF-S 17-55mm f2.8 IS USM」と短焦点が「EF 85mm f1.2II USM」。
前者は、デジタル一眼レフユーザーが最も使いたい領域。ちょっと広めの広角から若干ズームまで。さらに手振れ防止機構に、超音波駆動がついておよそ14万くらい。実売はもうちょっと下がるはずだから、性能の割りにかなり安い。後者は、ポートレート標準となるレンズで、f1.2と非常に明るいレンズだ。多少暗いところでもかなり高速シャッターが切れる。し、一眼レフ特有のボケ味がいい具合になるだろう。値段は25万。高いけど、従来に比べたらかなり安い。
僕個人的には、従来からキャノンのレンズ製品のそろえ方が気に入っていた。たとえば、標準のズームレンズでも、もう一味広角に取れるとか、同じレンズでも明るいものがあるとか。さらに、標準のレンズでも、開発をやめることなくより明るい、より高性能のレンズを供給すべく常に更新されている。ただ、実際のところどこまでそれが多くのユーザーの求めるところと合致するかという点が難しいところだ。そりゃ、レンズはピンとあわせが高速で、軽くて、明るいものがいいに決まっている。でも、明るいレンズは重くなるし、性能がよければ当然高い。そこらへんのコストパフォーマンスを考えると、あまり明るいレンズを出さない、ニコンのほうが地に足がついた感じがするのだ。
しかも、もっと望遠のレンズならいいけれど、このランクのレンズで、17-55mm程度の領域を、手振れ防止機能を使わないといけない意味はないと思う(広角側ではぶれが小さいので)。察するにおそらく値段を下げるということは、プロではなくアマチュアが使うことを考えなければならないから、手振れ防止機能をつけたという感じだろう。
ニコンかキャノンかなんてどっちでも関係はないんだけど、製品を販売するってのは、難しいもんだよね。

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