DNS

意外と移転作業は大変でした。
偶然にも、移転先のサーバーでは裏口があったので、この裏口を使って作業をしました。DNSサーバーの登録更新はすでにほとんどのプロバイダーでは終了しているはずですので、どんなに遅くとも明日早朝までにはみんな新しいサーバーにアクセスできるようになると思います。
ところで、DNSサーバーについての話題。
DNSサーバーというのは、今のインターネット技術を支える重要なシステムのひとつ。正式には、Domein Name Serverの略。


こいつは何をするかというと、たとえば皆さんがある住所宛に郵便を送ったとします。郵便には必ず宛名を書きますね。東京都千代田区...と。この住所にしたがって郵便局が配達をしてくれることで郵便があて先に届くわけです。これと同じで、インターネット上の住所録に当たるシステムがDNSというサービスなのです。
少し、住所録と違う点は、郵便の場合は原則としては郵便を送る側が正しい住所を知っていることが前提となります。したがって、ある人が転居をした場合、古い住所のままではその人もとには届かなくなってしまいます。一方インターネットのDNSはすべてのアドレス情報を持っているのです。
通常、インターネットに公開されているサーバーは各最大3桁の数字を4つ組み合わせた数字の組み合わせで表します。たとえば「210.188.214.226」といった具合。これをIPアドレスといいます。しかし、このアドレスをいちいち覚えるのはなかなか大変です。メモを取るにも長いし...
そこで、考えられたのがドメイン名というものです。要はwww.dreamsky.jpってやつです。このIPアドレスとドメイン名の関係を保管しているのが、DNSサーバーということになります。
つまり、www.dreamsky.jpにアクセスしたいという要求があったとき、その情報が格納してあるサーバーのIPアドレスが必要になるので、それをDNSに問い合わせます。するとDNSは該当のIPアドレス「210.188.214.226」を教えてくれるので、そこにアクセスするといった具合に働いているのです。ですから、DNSがなかったら、もう大変!すべての数字の組み合わせを知らなければならなくなるのです。
ちなみにこのシステムには利点がもうひとつ。今回の僕のようにサーバーを移転したいというときにとても便利なのです。前のサーバーのIPアドレスは、「210.150.68.35」なのですが、サーバーを移転する際には、DNS上に記録されている、dreamsky.jpのこの部分だけ書き換えれば、自動的に新しいサーバーにアクセスできるようになるのです。
つまり、昨日まではwww.dreamsky.jpと入力すると、「210.150.68.35」のサーバーにつながっていましたが、DNSの設定を変更したため、今日は新しい「210.188.214.226」につながるようになっているのです。ちなみに古いサーバーもまだ契約しているので、アクセスできます。アドレスバーに上の数字をそのまま入れて試してみてください。ブログの最後のエントリーがテストで終わっているのが、古いサーバーです。
このDNSは世界中に散らばっているのですが、おおもとのIPアドレス情報を更新しても、すべてのDNSで変更されるのには、24時間から最大で72時間かかります。今の日本のDNSは毎朝4時ごろに1回更新しています。
前置きがかなり長くなりましたが、今日のニュースはこのDNSの更新間隔を15分ごとに短縮することになったという話。そうすると、翌朝まで待つことなく更新してすぐに新しいサーバーに移転することができるようになります。ドメインの変更がいかに多いかうかがえる話ですね。

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