Pixer+Disny
米Walt Disney社によるPixerの買収のニュース。
興味はあるんだけどどう扱っていいのか苦慮してる。
Disney社は、74億ドル(日本円でおよそ8800億円)で、Pixerを買収した。
買収方法は株式交換。Pixerの株主は、Pixer株1株に対してDisney社株式2.2株を受け取ることとなる。株式交換に際してはPixer社の株主の相当するが反対すれば中止となるが、Pixer社の最大の株主はSteev Jobs米Apple Computer社CEOで、50.6%を保有しており、本人は40%相当分を賛成票として投じるとしていることから、この株式交換は成立する見通し。
なお、Jobs氏は今回の交換により、Disney社の株式を約7%保有する個人筆頭株主となり、同時に取締役に就任することが決まっている。
Apple社は昨年末頃に発表した第5世代iPodより、動画の配信をはじめ、Pixer社やDisney社の作成しているアニメーション動画を配信している。両者はいわずれとしれた敵同士で、今までの熾烈な競争はよく知られた話だ。Pixerは1980年代前半にJobs氏が買収しCGを用いたアニメーションの先駆けとして発表する作品はことごとくDisney社と水を分けている。
その経緯や、なぜJobs氏はアニメーションにこだわるのかなどおもしろそうなトピックはいっぱいあるんだが、そもそも両者とも一般の市場に上場している。買収される企業が、喜んで買収されている点や、被買収企業の筆頭株主が別の企業のCEOで、自動的に買収企業の取締役になるというのは、日本ではなかなか見られない光景だ。
そもそも、上場企業が個人株主一人の一存で会社をなくしてしまえるというのがすさまじい。