PRONEXUS 従業員の士気

亜細亜証券印刷株式会社が商号変更をするらしい。
PRONEXUS
昨日、テレビ東京の番組「ガイアの夜明け」で赤字経営を続ける地方の公立病院の経営立て直しに奔走するアドバイザーを追う番組でした。
地方の公立病院は市町村から多額の繰入金を受けつつも、中にはそれを超える赤字を出す病院もあった。お役所体質を変えることなく赤字を出し続ける病院にアドバイザーが「公設民営化」という方法で立て直してゆく姿を描いた番組だ。公設民営化とは、建物の所有は市町村になり、病院自体の運営は民間が行うというもの。そのアドバイザーが過去に公設民営化を行い成功した病院のインタビューで、従業員は公務員ではなくなり、給与も20%カットという厳しい措置を求められたものの、町から8億円の一時援助をしてもらい、病院の建物や医療器具などを最新の物に置き換えてもらった。
結果的に60人の従業員のうち7人が退職したけれども、残った職員の士気は非常に高いという。確かに給料はカットされたけれども、最新の医療設備がある中で仕事ができる喜びがあり、自分が努力したらそれが反映されるようになった。と、いいスパイラルに向かっていた。
亜細亜証券印刷は、現在200億を超えキャッシュも100億を超えている。数年前と比べて急成長した。そんな中での商号変更だ。
民間企業には公立病院のような後ろ盾はないけれど、ある種のショック療法により、以前より悪くなる面を大きくカバーできるよい面が出てくるのではないかと思った。

PRONEXUS 従業員の士気” に対して2件のコメントがあります。

  1. すぎぞう より:

    いま医療の現場で一番言われてるのは、どちらかというと量の問題なんだよね。大抵の病院では圧倒的に医者の数は足りてないから、人手をいかに確保するかということに血道をあげている病院が多いよ。ましてや地方公立病院などでは。
    産科、小児など採算も悪く労働条件が悪い科にこそより世の中のニーズがあって、結局、質を維持するために全体としての採算は度外視になってる所はあるね。給料の問題よりも最先端の道具を揃えることに価値を置く先生がいることは確かだけど、60人の医師がいる中で7人もが辞めたということだけど、それで質を保てているのかどうか、、、。
    医療の求められる公共性のようなものを民間の人間が一体どこまで考慮できるのか。俺はむしろそこの方が心配だよ。

  2. yuichiro ikeda より:

    >すぎぞうさん
    コメントありがと
    医療の現場では実態がどうなのか報道以外ではあまり知れないけれど、知り合いが公務員として福祉の現場にいて聞くところでは、事業を民間に委譲するというのは人員と質の確保が一番の課題だといつもいってたな。
    でも、質ってのは本当は民間に委譲してもしなくても本質の部分では変わっていないんじゃないかな?と思ったりする。話はでかくなっちゃうけど、医療改革の一環でリハビリの日数を数字で制限したり、一定時間以上の診療費を保険でカバーできなくしたり、効率と質を単なる数字で一律にしようとしている国のやり方が最大の問題なんじゃないかな?
    そこんところどうなんでしょう先生!

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