NTSC vs PAL
海外旅行に行ったときにおみやげにビデオやDVDを買ってプレゼントや、自分でみたりすることがよくあると思う。
が、再生できなかったり再生しているのにうまく表示されなかったりということを経験したことがある人もいると思います。そのことでちょっとした発見をしたのでエントリー。
表示できない理由の一つは、映像の表示方式が違うから。ということになる。日本で採用されているNTSCとヨーロッパで採用されているPALという規格の違い。両者の違いは一秒間に何コマの静止画を記録しているかの違いで、NTSCは30コマなのに対し、PALは25コマだ。特殊な変換器を通さない限り日本の一般的な家庭用テレビでPAL方式の映像は表示することが出来ない。推移としてはNTSCがアメリカで開発され、これをもとに旧西ドイツでPALが拡張して開発されたという変遷。フレーム数ではPAL方式が劣るものの、走査線数ではPALの方が優れています。
もう一つの表示できない理由に、リージョンコードというのがあります。
これはビデオ時代にはなかったもので、DVDにのみ存在します。世界を6つ(正確には8つだが実質は6つ)に区分して、それぞれの国の中でしかDVD ソフトの再生が出来ないようにする規格。
これは、アメリカの映画業界が商業上の競争を未然に防止(自分に不利にならないようにする)ために考案したシステムで、日本のリージョンコードは「2」。アメリカは(当然)「1」。このソフト側のリージョンコードと同じリージョンコードが設定されたDVDドライブでないと再生できないようになっています。
ビデオの時代はNTSCとPALだけが問題だったが今は、リージョンコードの足かせまでついたから、海外ではソフトは買ってくるなというのが簡単な話なのだが、意外にも抜け穴というかそうでもないことを知った。
それは、NTSCとPALという表示方式はパソコンには通用しないということだ。技術的な説明は出来ないんだけれども、パソコンについているDVDプレーヤでは表示方式がNTSCでもPALでも関係なく再生表示できるのだ。DVDにはリージョンコードというのがあるので、日本と同じ「2」の国、ヨーロッパ、アラブのソフトは表示方式がPALだがパソコンでのみ問題なく表示できる。
ということで、ヨーロッパではDVDを買うといいということ。それでもやっぱりソフトはやめておきましょう...