16:9
最近Panasonicがおもしろい戦略を出しています。
もともとハイビジョンの画角の規格だった16:9という比率をテレビの枠を超えて広めていこうという戦略。
パナソニックが考えたのは、画像を表示するテレビという媒体では、16:9というワイド表示が可能なのだから、画像の入力から閲覧、出力に至るラインすべてを16:9対応にしてしまおうというもの。
たしかに、人間の目で見ている画角は現在の4:3より16:9に近いといわれています。
入力の16:9は同社のデジカメ、「LUMIX」をワイド撮影対応に。
閲覧は、従来からのプラズマテレビ「VIERA」が対応済み。
出力は、従来から販売していたVIERA用のホームプリンターをワイド出力対応へバージョンアップ。
パナソニックは、2月のオリンピックに向けてプラズマテレビの拡販に力を入れているところですが、デジカメからテレビ、プリンターに至る一連のラインを一つの規格で統一して提供しようというのは、なかなかおもしろいし、こういったマンモス化した企業でも、縦割りだけじゃなくて、横の目を持つ人が出てきたってことでしょう。
今持ち合わせている社内の様々な技術を組み合わせてどう新しいサービスを提供できるかも、経営者の腕の見せ所といったところになりそうです。