脱石油社会
残念ながら現場に行くことができなかったのですが、9月に閉幕した愛・地球博の会場で行われた、環境配慮施策の一つに、リターナブル容器というのがあったそうです。会場内の飲食店で使いまわしの利く容器や使いまわしの利かない容器を(とはいってもそれがいったいどんな容器かは分からないけど)、生分解プラスチックを採用し、一度使用したら洗浄またはプラントで分解して自然に負担をかけない形で、処理をしようとするものだそうです。
この万博で使われた再利用可能な容器12万点のうち3万4千点あまりについて、全国の自治体や中央官庁などの食堂でさらに使用されることが決まったそうです。
生分解プラスチックは、プラント内でバクテリアなどの働きによってプラスチック成分を分解し、堆肥などとして土に戻すことができるプラスチックで、従来の石油由来のプラスチックとは違い、もともとが植物の成分を由来としています。
環境に負荷をかけにくく、しかも人間も便利に使える、新しい素材の開発のための技術進歩ができるならいいですよね。
ただやっぱり、今までの技術は安いコストで簡単に作ることができてきたものが多いはずです。それに比べて環境配慮型の素材は、作ることじたいにコストがかかりやすく、高度な技術を要することが多いように感じます。さらには、環境に返せるようにするために工程を経なければならないこともあるなど、とにかくもうひと手間もふた手間もかかるわけです。
これからは面倒なことにどうお金をかけていくかが、自分の生きる道を開くのか開かないのかの分かれ道。
経済産業省
?愛・地球博会場に導入したバイオマス(生分解性)プラスチック製食器具の中央官庁職員食堂等における再活用について