辺野古はどうなる

ネット版朝日新聞に辺野古の動向について記事が出ていました。

●普天間移設、辺野古崎で合意 米、日本に歩み寄り
在日米軍再編協議の焦点となっている普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先をめぐり、日米両政府は26日、同県名護市の辺野古崎にある米軍キャンプ・シュワブの兵舎地区から海上に突き出す形でヘリポートを造ることで基本的に合意した。米側は辺野古沖の浅瀬を埋め立てる「辺野古沖縮小案」を主張していたが、最終的に日本側に歩み寄った。

2005-10-26-henoko
あまり知らない人と整理のために...
辺野古(「へのこ」と読みます)は沖縄本島の中部太平洋側にあるところで、その沖に海上ヘリポートが建設されようとしていました。これはもともと、沖縄県下の米軍基地を順次縮小していくという日米の取り決めの基の行動の一環です。現在中部の西側にある普天間飛行場を数年後までに日本へ返還することが決まっています。普天間飛行場は日本にある米軍基地としては最大で、480ヘクタールもの広さがあり、核兵器も配備されているとされています。
ところが米軍は、普天間基地を返還するかわりに、縮小した代替の航空機離発着場の建設を求めたのです。この代替地となっているのが、辺野古という場所なのです。
一方この辺野古沖には、ジュゴンという海洋生物が生息する地域で、さらに世界最北端の生息地とされているのです。このジュゴンを守ろう、環境を守ろう、沖縄から基地をなくそうという思いのもと、辺野古海上ヘリポートの建設を反対する活動が一年以上に亘り行われ、建設が遅れていることに危惧した日米政府がその代替案を検討していたところだったのです。
9月ころから海上ヘリポート建設案の代替案が考えられるようになり、ここ最近この問題はよく新聞にも取り上げられるようになりました。なかなかないことです、沖縄の基地問題が全国紙の記事になることは。
もちろんこの代替案も、ジュゴンの生態に影響が出ないことはないと思いますし、建設自体を中止することができなかったということは、問題ですが、本土からも多くの人が駆けつけ、本当に毎日台風でも雨でも暑くても、毎日座り込みを続け、実力行使を阻止し続けてきた方々の力によって、少しでも政府が動いたことは、大きな転機だと思います。
特区を多く設置したり、税制優遇をしたり、雇用誘致をして、沖縄の人々を基地問題からごまかすことなく、真正面からみんなで考えて、行動できるために、今回の行動について全国に報道され注目されたことがとりあえずはよかったのではないでしょうか?

辺野古はどうなる” に対して2件のコメントがあります。

  1. どうすべきかは知っているんだ

    友人が沖縄辺野古のことを書いていたので、少しだけ書きます。 辺野古の事に関する解説は、面倒臭いので、 トラックバック読んでください(笑) 基地建設がこ…

  2. yuichiro ikeda より:

    あごんちゅ日記の意見はもっとも
    前に進んだようで進んでない 今までの繰り返しが行われ、全く解決に向かってないのが現状

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