普天間代替基地建設反対派の言葉

こんな内容をmixiのような閉鎖的にできる場所でなくて、誰もが見られるブログに書くことではないのかもしれないけれども、どうしても頭から離れない言葉があって書き留めておこうと思う。いつもはブログを更新したことをこちらから公にお知らせするPINGという機能を使っているけれども、このエントリーはその機能は使わないことにした。

数日前に、沖縄・辺野古沖の海上ヘリポート建設計画の反対運動をしている大学時代に大変お世話になった方と電話で話した。

僕は個人的な旅行で友人たちと11月に沖縄に行く予定なのだけど、その途中で1日その方にお世話になろうと計画している。そのお願いで電話したのだけれども、その際に「今はあんなだから、これから僕がどうなるかわからないけれども、僕がいなくてもいつでも建物は自由に使ってかまわないよ」とさらっといわれた。

「今はあんなだから」....本当にこれからどうなるかわからないけれども、政府は辺野古沖の海上ヘリポート建設計画はかなり具体的な動きに出始めてきている。今まですでに3年近くにわたって座り込み運動をしてきた中でも、現在の状況はおそらくかなり厳しさを増しているのではないかと思う。

「建物は自由に使ってかまわないよ」に他意があるにしても、自分がどうなるかわからないほど今の情勢は厳しいということだと想像できる。先日の琉球新報の一面にも機動隊が、お互い腕を組み合って人間の鎖を作り、教育委員会の進入を拒もうとしている反対派市民を強引に引き離そうとしている姿が生々しく掲載された。お隣の韓国では同じような米軍基地の新設現場で、2万人もの警察(軍に近いと思うけれども)が動員され、多くのけが人や逮捕者を出している。

15日の抗議行動では、調査のために入ろうとした教育委員会の人は、「我々としては混乱を避け、理解を得た上で調査に着手したい」として、現場到着から1時間あまりで立ち去ったそうで、今の段階ではまだ対話の姿勢があるように見えるがわからない。

僕は「自分は東京にいてなかなか活動に参加できないけれども」と枕詞を付してしまうけれども、実際に活動している人々が反対運動に対してではなく、自分に対してどういう思いや考えでいるのか初めてちらっと聞いた瞬間だったと思う。

政府関係者は自分の一言一言がどんなに多くのひとの人生を変えていってしまうのか十分によく考えて決めてほしい。お世話になった方かどうかに関係なく現場で反対運動をされている方々はどうぞお体に気をつけてください。

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