写真メディア
今まで日本のメディアが実際を伝えないことをこのブログでもよく書いてきました。メディアも私企業であれば真実を書くことが難しいことは想像つきますが、実際を伝えない姿勢には本当にガッカリします。 誰の利害も絡んでいない3.11ですら外国メディアの内容と比較するとまったく異なっていましたから、その他の利害が絡んだニュースときたら推して知るべしです。
僕が普段から必ず見ている「写真メディア」があります。それが下の二つ。NewYork Times社傘下のボストン紙が運営する「The Big Picture」とAtlantic Media社の運営する「In Focus」というサイトです。
数日又は大きな事件が起きたときに更新されるようですので、1月に10件ほどを扱います。今世界ではどんなことがおこっていて、その人達はどんな行動をしているのか。どんな気持ちを持っているのか、写真を一枚一枚見ていくだけでずいぶんいろいろなことを考えさせられます。
もちろんなかには直視できない、目を背けたくなる写真も多数あります。場合によっては相当衝撃的です。日本では、1948年に起きた帝銀事件以来、被害者の遺体が写り込んだ写真や衝撃的な写真の報道は強く控えられてきました。確かに子供が見てしまうかもしれない全国紙の一面に強烈な写真が出てしまうことは問題かもしれないのですが、現場にいない多くの人間にとって事件を知る一つの重要な手段としての写真メディアの存在は、日本では軽視されすぎています。人が死ぬと言うことが絶対にあってはならないと思うからこそ、起きてしまった事件をどう自分が身近なこととして受け取るか。それが距離が知事待った現代世界を生きる人間の一つの使命とさえ思います。
例えば昨年行われた2012年パラリンピックの写真を見てみて下さい。
例えば昨年ニューヨークを襲ったハリケーン「サンディー」の被災写真を見て下さい。
これらの写真を見たことのある人は日本ではほとんどいないと思います。
おとといの投稿に戻ってしまいますが、世界の今を知る客観的な視点があるからこそ、より日本人であることを大切にできると思うのです。是非、時々見て欲しいと思います。