規格でケータイを比較すると

携帯電話機はキャリアによって電波が届きやすいとか届きにくいとかいろいろうわさがありますが、共通している各社の電波仕様からちょっと比較してみました。
NTT DoCoMo FOMA (0.25W)(第3世代 計302波)
 1922.6-1977.4MHz(200kHz間隔275波)
 832.4-837.6MHz(200kHz間隔27波)
 832.5MHz
 837.5MHz
NTT DoCoMo mova (0.8W)(第2世代 計1517波)
 893.025-897.975MHz(25kHz間隔199波)
 925.025-939.975MHz(25kHz間隔599波)
 940.025-957.975MHz(25kHz間隔719波)
KDDI au CDMA (0.25W)(第3世代 計423波)
 887.75-888.25MHz(25kHz間隔21波)
 898.75-900.25MHz(25kHz間隔61波)
 915.75-924.25MHz(25kHz間隔341波)
Vodafone 3G (0.25W)(第3世代 計175波)
 1942.6-1977.4MHz(200kHz間隔175波)
Vodafone 2G (0.8W)(第2世代 計957波)
 1429.050-1452.950MHz(25kHz間隔957波)
Willcom (0.01W)(参考)
キャリア名の後ろの数字が各携帯電話の送信出力
その下が携帯電話が使用する電波の周波数帯で、各行の後ろが各バンド幅で使える回線数
・送信出力について
こうやって見ると、いわゆる2Gと呼ばれる第2世代携帯電話は0.8W出力で第3世代携帯電話は0.25Wというカテゴライズが見えてきます。単純な送信出力では結局各社同じってこと。第3世代は同時に3本の電波を使用して通信するので、第2世代掛ける3をするとほぼ第2世代と同じ出力になる。
・波数について
割り当てられている周波数の中で使える波数はだいたい各社の勢力をあらわしている。
auの第2世代の情報がないのが残念だけれども、第2世代のDoCoMoとVodafoneを考えるとだいたい妥当な割合
ここで、面白いのは第3世代。圧倒的に多いのはau、2番手はDoCoMo、Vodafoneはドコモの半分ときてる。やはり現在の勢力を反映していると思うが、auが圧倒的にDoCoMoより多いというのは今の伸び率を織り込んでいるのだろうか。
単純にこの周波数が多ければ多いほど電波干渉が減るのでつながりやすく切れにくいと言える。
・周波数帯について
電波の周波数とは、電波の振幅の幅を数字で表したもので数字が大きければ大きいほど、細かい波の電波となり、数字が小さくなればなるほど大きな波となる。
逆に、数字が大きい電波は直進性が強く、電波を遮るものがなければ遠くまで強い電波を送ることが出来ますが、電波を遮るものにぶつかるととたんにばらばらになってしまい届きにくくなります。
その点では、数字が小さい方が、より直進性が弱く、多少の障害があっても迂回する性能があります。
上で挙げたような800MHzとか1900MHzと言う数字は、存在する電波全てから見るとほんの一部でしかないけれども、数字が2倍違うのは結構大きな変化が発生します。
電波を遮るコンクリートの構造物が多い都市部では、周波数帯が高いと基地局が多くない限りきれやすく、電波が届きにくくなります。逆に市街地や基地局が見通せるような場所では非常に安定した通信が出来ます。
このような結果から考えると、都市部で使う場合端末の性能からはauがお勧めということになりそうです。
波数が多く周波数帯が低めなので、他に比べて切れにくいつながりやすいと言うことになります。
ただこの検証はあくまでも、端末側だけの問題で、基地局の側がどうなっているかによってまた大きく変化しますし、各社微妙に技術が違うので一概には言えませんけどね。

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