デジタルとアナログ

Harry Winston Opus12

デジタルとアナログって、対峙するものとしてよく取り上げられますよね。レコードに対してCDとか、フィルムに対してセンサーとか。「0」か「1」のみで表されるデジタルの世界では、まさに明確に白黒が付けられ、0寄りの1とか限りなく1に近い0とか、そういう微妙な部分は存在しないわけです。 最近興味を持っていることがいくつかありますけど、その中の一つにデジタルをアナログで再現実現するということ、をよく考えます。

右の写真は、世界が誇る高級宝飾時計メーカー「Harry Winston」社の「Opus 12」という腕時計です。一見して変わってるなーと思われるでしょう。この時計は、機械時計なのですがこれを見ただけではとてもどんな風に動く時計なのか想像がつかないのでしょう。ちなみに超複雑系と言われるこの時計のお値段は、26万ドル!! 日本円で、2,500万円ですよ!

で、本題の構造ですが下の映像を見てみてください。

この動画の1:09位のところから動き方が出てきます。  どうですか?想像できましたか?この動きは

この動画を見たときにその複雑さに驚嘆すると共に、デジタルをアナログで実現していることにも驚きました。この時計はあくまでも機械時計ですから、駆動源はゼンマイのみです。そのゼンマイの動きが文字盤の蒼い針の動きを生み出し、いかにもデジタルな動きに変換しているのです。こうやって見ると、アナログであれば滑らかに文字盤を回転するところを、15度ずつの「1」を生み出すように滑らかさをカットしたものがデジタルなんだなと思います。

よくデジタルは人間の目や耳で判別が理論上不可能な解像度を持ってしても、アナログの滑らかさには勝てないと言います。それは人間の脳が感じていることなのでしょうが、どんなにデジタル化がすすでも決してアナログをなくしてはならないと言うことの証拠のように感じました。

*Harry Winston OPUS12
http://www.harrywinston.jp/timepieces/%5Ctimepieces/opus-1/products/opus-12

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