Macじゃだめ?かな
一Macユーザーとしてちょっと真剣に考えてみた。
前にも書いたとおり、MacというのはWindowsと比較にならないくらい、直感的な操作に優れている。
まず次ぎどうしたらいいかわからないことはないし、Windowsみたいにヘルプをみてもわからず、本をひっくり返してもわからないということもない。
この点が日本にMacが入ってくるときにアピールされていればもう少しシェアは違ったと思うが。
ただ欠点なのは、パソコンのOSを製品とした確固たるものと考えていないところがある点と、新しいOSにユーザーを移行できないことにあると思う。
Windowsではある程度完成された製品として出荷するから、間違いはない前提である。が、Macは違う。もちろん完成させているつもりではあるはずである。でも、いくらハードからソフトまで自社製品だとしても、ユーザーごとにさまざまな環境があるから、想定外の状況下で問題が発生することがある。
だから、問題点があることはわかっていて発売し、さまざまな環境のユーザーのフィードバックを反映させてOSとしての完成度を上げていく。
そんなスタンスである。
これはアメリカ的な考え方で、Macのメジャーリリースには飛びつくなというのが常識らしい。
(もちろん僕は知らずに飛びついて痛い目を見たけど)
さらに、Macのユーザー層を支える印刷デザインの業界ではほとんどが一世代以上前の環境を使い続けている。この層の割合はWindowsではみられない。
これらの欠点をあげた後で、もうひとつ気づいたのはOSを発売しているのに、ビジネス上のはっきりとしたビジョンが見えないことも不思議に思う。デスクトップレベルでの新機能の発表はするが、次のAppleのビジネス向け戦略はこれですとったことが見えてこない。「.NET」とかさ。
どんなに1ユーザーの心に訴えかけるビジョンやPRがあっても、1法人の目にとめるのとでは普及レベルは格段の差があるし、利益差もはっきりしている。
ただ、Appleを評価したいのは、個人を相手にした広告戦略でiPodをシェア60%の製品にしたこと。これは、Microsoftには絶対にできない芸当だと思う。