最近の広告は

いわゆる「見直し広告」が多いと思います。

2006-03-02-gogotea

たとえばキリンビバレッジの午後の紅茶。たとえば、ライオンのバファリン。すぐには思い出せないけれどもあともう一つくらいあったかと思う。

つまり、前からある商品の見直し広告というやつです。いろんなパターンがあるけれども、最近多いのは十分浸透している製品のもの。

たとえば、午後の紅茶は以前にも2度ほどパッケージや中身のリニューアルをしているけれども、その名前や基本的な中身は変わっていない。今回の広告で重視しているのは、午後の紅茶の持つブランドイメージのさらなるアップだ。「実は低カロリー」「実は無着色」「実は低脂肪」というキャッチで、「甘い」「脂質が高い」「着色してるんじゃないの?」という購買意欲にマイナスに働く要因に真っ向から受けて立ち、「実は」違うといいたいのだ。

また、バファリンは少し前の広告になるが、「バファリンには眠くなる成分は入っていません」をキャッチにかなり大々的に宣伝をした。バファリンのラインアップには眠くなる成分の入ったものもあるが、もっともスタンダードな製品には入っていないというのだ。ねむくなるからやめておこうという間違ったイメージを払拭しようというのだ。

この種類の広告に言えることは、どちらもブランドが十分に浸透しているということだ。午後の紅茶といえば何かわかる、バファリンも鎮痛薬だということが頭に浮かぶし、パッケージも浮かぶような、誰でもが知っている製品。長い間人々に親しまれてきた製品だが、そのなかでもう一歩売り上げを伸ばすために、長い間に人々の中に浸透してしまった誤ったイメージを払拭しようというのだ。

これだけ新しい製品が生まれては消えていくときに、もうすでに知られている製品を広告するこの強みを最大限利用した広告だと言える。

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