AED
AEDをご存知でしょうか?
日本語では自動体外式除細動器(Automated External Defibrillator)のこと。
突発的な不整脈により、心室細動(心臓が小刻みに震え、正常に血液を送り出すことができなくなってしまう病気で、最悪の場合致死性がある。)が発生している患者に対して、簡単に言えば電気ショックを与え蘇生を試みる装置です。
昨日の毎日新聞に、心臓震盪(しんとう)により突然死した小学生の母親が、子供の通っていた小学校にAEDを贈呈したという記事が載っていました。記事はこちら(PDF)。
まったく無知だったが、日本における病院外での心停止の発生件数は、年間2万?3万件もあるそうだ。なんとこの数字は、交通事故による死者数の3?4倍にのぼる。もちろん倒れたからといってすべての人にAEDを施すわけにはいかないけれども、もし人が多く集まるところに1台あれば、千人に一人でも助かるかもしれない。
AEDの普及活動は、かなり進んでいて、公共機関の建物、駅など数千箇所にも上っている。JR東日本も前向きに採用するようになり、今年度中上期中に都内31駅に配備するとしている。(プレスリリース)
自分も実際に使ってみたことがないから、具体的なことはいえないが、この機械の使い方は実に簡単だ。細かい点は製品によって異なるが大まかにはこんな感じだ。(日赤及び日本光電HPより引用)
電気ショックは心室細動であれば、どんなときでも成功するものではありません。時間との勝負です。一分一秒でも早く電気ショックを行うことが重要です。電気ショックの成功率は成功の可能性が1分ごとに7?10%低下します。日本では、救急車の到着まで平均約6分です。6分時の成功率は40%です
1.電源を入れる(ふたを開けるだけで自動的に電源が入る機種もある)
2.電極パッドを傷病者の胸部に貼る(ケーブルを本体に接続する)
3.AEDが自動的に傷病者の心電図を解析する(解析ボタンを押すことが必要な機種もある)
4.AEDから除細動の指示が出たら、除細動ボタンを押す
いざというときのために、どういうものかということは知っておいて損はないと思います。