Konicaも撤退

残念なニュースが多いです
コニカミノルタがついに写真関連事業から完全撤退することになりました。
せっかく技術と歴史と財力のあるコニカが、ミノルタを救う形で合併したのに、残念ながら維持する体力はなかったようです。数ヶ月前から不調が報じられてはいたのですが。
今後、デジタル一眼「α」シリーズの販売、修理等の事業はソニーが継承することになっています。ソニーとはデジタル一眼の開発で提携したばかりなので、ま、継承という形でしょうか。
コニカミノルタの前身、コニカは小西六カメラという日本発のカメラ会社であることはご存知の通り。記憶では先発組だったと思うのですが、光学技術(レンズ設計・製造)等では強みのある会社でしたがミノルタと合併後、デジカメ事業の世の中の技術の中心はCCD(イメージセンサー:光を受け取る半導体で、フィルムに当たる部分)に集中しており、競合のキャノンやニコン、オリンパスとの戦いで、出遅れる場面が多く、技術の最先端を行くというイメージはしばらく前からなかったように感じます。しかし、プロの写真家ではネイチャーフォトといえばミノルタといわれるくらい定評はあったのですがね。
今回は、コンパクトデジカメ、コンパクトフィルムカメラ、一眼レフデジタル、フィルムカメラ、一眼レフ交換レンズの撤退に加え、ミニラボ事業(写真現像関連事業)からも撤退。昨年の春にミニラボ業界2番手の55ステーションが会社更生法の適用を申請しましたが、それくらいミニラボ事業も厳しいのが現状。日本の現像機市場は、7割くらいフジフィルムが占めていますが、残り3割を、ノーリツ鋼機とコニカで割っていた感じですが、コニカは現像機に関してはノーリツ鋼機のOEM生産をしていたので、実質撤退となるのは、現像液やフォトペーパーということになるのでしょう。
昨年12月から急速に事業構造が変化してきました。
現在の事業状況をまとめると、
フィルム関連:
 キャノン?従来どおり続行
 ニコン?一部を残して撤退
 コニカミノルタ?完全撤退
デジカメ関連:
 キャノン?従来どおり続行
 ニコン?資本集中
 オリンパス?資本集中
 コニカミノルタ?完全撤退
 コダック?再編中
 ソニー?一眼レフ進出
*KONICA MINOLTA JAPAN カメラ事業・フォト事業の終了と今後の計画について

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