再保険
3年ぶりに再保険料の値上げが確実になったそうです。
3年前というとやっぱり9.11に始まるテロ、テロ、テロ、戦争。
そりゃ再保険料も上げざるを得ません。
で、このたびは度重なる自然災害。
でも、10?30%の値上げというのはかなり逼迫しているってことですかね。
保険の歴史は、確か13世紀ごろのヨーロッパでの海上輸送時の損害保険が始まりだったと思いますが、そのもっと根本的な考え方は、古代からあったといわれています。
一方再保険は、1860年代にアメリカで始まったまだとても新しい概念です。
損害保険において、突発的に高額な保険料が発生した場合(自然災害による多数の保険支払いが発生したり、航空機や大型タンカーの事故が発生した場合など)に、保険契約をしている元受保険会社だけではカバーできない支払い分を、再保険会社によって負担するのが再保険制度。簡単には。
というか、再保険という制度自体、保険制度が十分に発達したことによって発生することだから、世界が工業レベルで大きな進歩を始めてからになるのは当然ですが。
ちなみに現在の日本には、再保険専門会社は2社しかありません。昔は多数ありましたが、みな元受保険会社に吸収されてしまいました。
再保険料が値上げになるというのは、世界が大きくなりすぎて病んでいる証拠です。明らかに。
こんな悪い指標ばかりが上がって、なにかまともなことは発生しないのだろうか...
ちなみに、大学時代、唯一再履修しても落とされたのが、保険論。
こいつはホント厄介者。