安全啓発センター

1985年8月の日本航空123便の墜落事故(御巣鷹山に墜落)。

今まで、日本航空は事故の原因といわれる圧力隔壁を一切一般に公開してこなかった。事故後、事故調査のために回収された圧力隔壁は羽田飛行場の片隅に厳重に保管されていた。公開しない理由は、遺族への配慮としていたが、数年前組織再編に伴いなんとこの施設だけでなく、回収した機体をも処分する方針を打ち出した。社員の安全教育のために利用してきたが一定の効果が上がったとして、対処したらしい。

その後の度重なる不祥事。

本当に、密閉された圧力隔壁は安全教育に使われ、社員の心に刻まれたのだろうか。

今日、この圧力隔壁を含め事故機のボイスレコーダーや残骸など40点あまりを展示する「安全啓発センター」開設がプレスリリースされた。事故から11年たって、はじめて一般に公開されることとなった。見学には事前の申し込みが必要だそうだが、とにかくみることは出来る。

今コーポレートガバナンスという言葉がよく使われているが、仕事柄か会計の分野以外ではあまりこの言葉が使われていない気がする。この事故機残骸をみて企業のガバナンスの啓発にもつながってほしい。

【安全啓発センターの概要】

・住所・・・東京都大田区羽田空港1-7-1第2綜合ビル内

・広さ・・・展示場約622平方メートル、事務室等約65平方メートル

・JAL123便事故(JA8119号機)の残存機体(後部圧力隔壁、垂直尾翼前側、後部胴体の一部、座席)、飛行記録装置、コックピット音声記録装置などを展示しています。主な部品点数は41点です。

・日本航空の主な事故、世界の主な事故パネル、航空機事故年表を展示します。その他、書籍・文献コーナー、検索用PCを備えています。

*JALプレスリリース

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