World IPv6 Launch
2012年6月6日は、「World IPv6 Launch」の日。IPv6なんてシランという方、多いと思いますが、インターネットの歴史の中でも大きな転換点となる日だったんですよ。今日は。
IPv6ってのは、数字や記号の組み合わせで表されるインターネット上の住所の規格の名前という感じです。今まではIPv4という規格で運用されていました。v4規格では技術的にネットにつなげられる端末数の限界に近づいており、v6に移行することによって今までとは比較にならない数(340兆の1兆倍の1兆倍というほぼ無制限)の端末をネットにつなげることが出来るようになるんです。
といってもIPv4とv6には互換性があまりないため、突然今日からインターネットは新しい規格のみで通信しましょうといってもとてもうまくいくものではありません。さらにインターネットを利用している多くの人が今までの状況で不満を感じていないのになんでコストを掛けて新しい規格に切り替えなきゃいけないのか、なかなか理解されないのが現状です。昨年の今日もv4規格を運用しながら重要な通信網でv6で通信してみましょうというイベントなんかが行われていましたが、今までは一時的なもの。今日からは、途切れることなくv6でのサービスが始まりました。普段の利用ではなかなか気にする部分ではないですが、個人の周辺では、家庭で利用しているプロバイダ、携帯電話なんかが順次新企画に対応していくことになるはずです。
日本では既にNTTのフレッツ網が新規格に内部的には対応しているのですが、新旧両規格が混在している状況では、従来の様なスムーズな通信が出来ず、通信遅延などが一部では発生しています。今後、なるべく一般消費者の負担にならない形で新規格への移行が進んでいく、そんなきっかけの日でした。
そもそもいくら旧規格に限界が来ているとは行ってもなにもそこまで莫大な数に対応できる規格じゃなくてもいいじゃないかって?一応、目的は全ての機器をネットにつなげるってことなんですよ。冷蔵庫や洗濯機やテレビ、エアコン、、、、なんでも。そうすれば、ネットからそれぞれの機械をコントロールできることになるし、便利じゃないかと。 でも、僕は個人的にはその必要はあまり感じていません。世の中の人があれだけ年柄年中お世話になっているテレビですら双方向通信機能はあまり利用されていないと聞きます。それが冷蔵庫にネット機能がついてレシピがついて、そんなに便利だなと思って利用しますかね?
そんなことよりも、より安定した通信が広範囲で提供できる無線LAN技術を開発し、世界中どこでもみんなが簡単にネットを利用できるようにするってことのほうがずっと大事に思えてなりません。